工場屋根裏の断熱シート工事でここまで変わる!

―― 遮熱効果と冬場施工のメリットを徹底解説

夏になると、工場の屋根裏はまるでサウナのように熱がこもり、室温が40℃を超えることもあります。
そんな環境を改善できる方法が、屋根裏への断熱シート施工です。
施工コストが比較的低く、空調効率を高めることで電気代の削減にもつながります。

今回は、工事会社が知っておきたい遮熱効果の実態・施工手順・冬場に行うメリットまでを詳しく解説します。


■ 1. 屋根裏の熱環境と遮熱の仕組み

工場の屋根は金属製が多く、直射日光を受けると表面温度は60〜70℃に達します。
この輻射熱が屋内に伝わることで、室内温度は外気よりも10℃以上高くなることもあります。

そこで効果を発揮するのがアルミ蒸着タイプの断熱シート
熱を吸収するのではなく「反射」することで、屋内への熱流入を防ぎます。
断熱材との違いは、**“熱を止める”のではなく、“入れない”**という点です。


■ 2. 遮熱効果の実測値(参考例)

項目未施工施工後効果
屋根裏温度(晴天・外気35℃)約55℃約38〜40℃約15℃低下
室内温度約42℃約33〜35℃約7〜9℃低下
空調電力使用量約15〜25%削減省エネ効果

(※メーカー試験・実測値より抜粋)

このように、温度低下+電力削減の両面で効果を発揮
古い工場や天井高のある建屋では、特に投資対効果が大きい工事です。


■ 3. 施工の流れと注意点

① 現地調査

屋根裏の構造・母屋・鉄骨などを確認し、
シートを固定するポイントと安全ルートを計画します。

② 下地清掃・養生

施工面のホコリ・油分を除去し、落下物防止ネットを設置。
屋根裏は高温・狭所のため、安全帯・換気ファン・照明の確保が重要です。

③ シート貼付け

ロール状の断熱シートを展開し、専用ピンやタッカーで固定。
重ね幅は50mm以上、継ぎ目はアルミテープで密閉。
端部の処理と気密性が遮熱性能を大きく左右します。

④ 点検・記録

施工後はサーモグラフィーなどで温度変化を測定。
工事写真とデータをまとめることで、施主への効果説明にもつながります。


■ 4. 冬場に施工するメリット

断熱シートは「夏の暑さ対策」だけでなく、冬の施工にも多くの利点があります。

  1. 屋根裏の温度が低く、作業がしやすい
     夏場は屋根裏が50℃以上になるため、30分ごとに休憩が必要なほどの過酷環境。
     冬は作業環境が安定しており、安全・効率的に施工できます。
  2. 繁忙期(夏)前の工事対応が可能
     春〜夏は遮熱工事の依頼が集中するため、冬のうちに施工しておくことで
     スムーズな引き渡し・受注分散ができます。
  3. 補助金や省エネ事業の申請時期と合う
     国や自治体の省エネ補助金は年度末(冬〜春)に集中。
     施工実績を早めに作ることで、次年度の申請資料や営業提案にも活用できます。
  4. 断熱効果で冬の冷気対策にも
     アルミシートは輻射熱を遮るだけでなく、屋内の熱を外に逃がさない性質も。
     暖房効率の改善にもつながり、年間を通じた省エネ工事として提案できます。

■ 5. 提案のポイント

工場オーナーや管理担当者への提案では、
電気代削減+作業環境改善+冬でも施工可能」の3軸で訴求しましょう。

  • 室温7〜9℃低下・電力20%削減など、データを伴う訴求
  • 夜間や操業中の部分施工ができる柔軟性
  • CO₂削減・省エネ補助金の対象になる可能性を提示
  • 冬場施工でコスト調整・早期完工をアピール

■ 6. まとめ

断熱シート工事は、「夏の暑さ対策」だけでなく、
冬に仕込むことで安全・効率・営業面の3つのメリットを得られる工事です。

施工精度を高め、現場写真や温度データを蓄積しておけば、
次の案件提案にもつながる“実績型の省エネ工事”になります。

忙しくなる前の今こそ、冬季施工で一歩先を行く営業戦略を立てましょう。

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