よくあるトラブルと防止策 ~失敗しないための注意点~

塗装工事は建物を守り、美観を保つために欠かせない工事です。しかし、実際の現場では「仕上がりに不満がある」「工事後すぐに塗膜が剥がれた」「近隣とトラブルになった」といった声も少なくありません。塗装は外観に直結する工事であり、さらに長期的な耐久性が求められるため、ちょっとした不備が大きな不満やクレームに発展するのです。

ここでは、塗装工事でよく起こるトラブルの事例と、その防止策を解説します。これから工事を検討する施主や、実際に施工を担う業者の方にとって、失敗しないための重要なポイントとなるはずです。


目次

よくあるトラブル事例

1. 色ムラ・仕上がりの不一致

塗装が終わった後に「思っていた色と違う」「部分的に色が濃い/薄い」といったケースがあります。原因としては以下のようなものが挙げられます。

  • 色見本と実際の仕上がりの違い
  • 下地処理不足による発色の差
  • 塗布回数の不足や塗料の希釈ミス

建物の環境光や素材の影響で、色見本帳のイメージと実物は大きく異なることがあるのです。


2. 塗膜の剥がれ・膨れ

塗装して数年で塗膜が剥がれたり、気泡のように膨れたりするトラブルもあります。原因は多岐にわたり、

  • 下地の洗浄不足(ホコリやカビが残ったまま塗装)
  • 乾燥不良(雨天・高湿度での施工)
  • 下塗りを省略、または適合しない塗料を使用
    などがあります。これらは施工品質に直結する部分で、ずさんな工事であることが多いです。

3. 工事期間の延長や追加費用

「工期が大幅に延びた」「追加費用を請求された」といった金銭面のトラブルも頻発します。
たとえば、見積もり時に下地補修を十分に考慮していなかった場合、施工中に追加工事が必要となり、余分な費用が発生することがあります。また、天候不良で作業が進まず、引き渡しが遅れるケースも少なくありません。


4. 近隣住民とのトラブル

塗装工事は足場を組み、高圧洗浄や吹付け塗装を行うため、どうしても近隣に影響が及びます。

  • 高圧洗浄の水しぶきが隣家にかかる
  • 塗料の飛散で車や外壁が汚れる
  • 騒音や臭気による不快感
    といったことから、近隣クレームに発展する場合があります。

5. アフターフォロー不足

工事完了後に不具合が見つかっても、業者が対応してくれないというトラブルも見られます。保証期間が不明確であったり、そもそも契約時にアフターサービスが明示されていないことが原因です。


防止策と注意点

こうしたトラブルを防ぐには、施工業者と施主双方が以下の点に注意することが大切です。


1. 事前の打ち合わせを丁寧に行う

色選びはA4サイズ以上の「塗り板サンプル」を用意し、屋外の自然光で確認することが望ましいです。小さな色見本帳だけでは判断ミスにつながります。また、完成イメージをパースやシミュレーションで確認できる業者を選ぶと安心です。


2. 下地処理と施工手順を重視する

塗装の耐久性は下地処理で決まるといっても過言ではありません。

  • 高圧洗浄で汚れ・カビを完全に落とす
  • クラック(ひび割れ)を補修してから塗装する
  • 下塗り・中塗り・上塗りを規定通りに行う
    といった工程を確実に行うことが、長持ちする塗装につながります。

3. 見積書を詳細に確認する

「一式」とだけ記載された見積もりは要注意です。塗料の種類、塗布回数、下地処理内容、足場代などが明記されているか必ず確認しましょう。また、追加工事の可能性についても事前に説明を受けておくと安心です。


4. 近隣への事前挨拶を徹底

工事開始前に近隣住民へ「工期・工事内容・注意点」を説明し、挨拶を行うことでトラブルを大幅に減らせます。また、車カバーや養生ネットを用意するなど、飛散防止策をきちんと取ることも重要です。


5. 契約書・保証書を取り交わす

施工後の保証期間やアフターサービスの範囲を契約書に明記しておくことが必須です。
「保証期間内の剥がれ・膨れは無償対応」などが記載されていれば、万が一のトラブルにも安心です。


まとめ

塗装工事は建物を長持ちさせるために必要不可欠な工事ですが、トラブルが起こりやすい分野でもあります。色ムラや剥がれといった施工不良から、費用や近隣対応まで、さまざまなリスクが潜んでいます。

しかし、事前の丁寧な打ち合わせ、施工手順の確認、詳細な見積もり、近隣への配慮、そして契約内容の明確化によって、多くのトラブルは未然に防ぐことができます。

「任せて安心」と思える業者を選び、適切な知識を持って臨むことで、満足度の高い塗装工事を実現できるでしょう。

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