経審の点数を上げたい!実際に効果があった改善事例を紹介

「経審(経営事項審査)の点数がもう少し高ければ…」
そう思ったことはありませんか?

公共工事を受注するには、経審の「総合評定値(P点)」が大きなカギを握ります。しかし、「どうやったら上がるのか分からない」「うちのような中小企業じゃ難しい」とあきらめている方も多いのが実情です。

今回は、実際にあった中小建設業者の改善事例をもとに、点数アップにつながった具体的な取り組みをご紹介します。


目次

まず確認したい、点数の構成要素

経審のP点は、主に以下の4つの要素で構成されています:

項目内容改善余地
X点経営状況決算の改善・財務戦略
Y点経営規模売上・自己資本・職員数
Z点技術力技術職員の資格・実績
W点社会性など法令遵守・保険加入・地域貢献

「X点(経営状況)」と「Z点(技術力)」は特に改善余地が多いとされています。では、実際にどんな改善事例があったのでしょうか?


事例①:赤字体質からの脱却でX点改善(経営状況)

ある土木工事業者は、過去3年連続で赤字。経審のX点(経営状況)が低く、入札参加資格すら厳しい状態でした。

改善ポイント:

  • 原価管理を徹底し、赤字案件を見直す
  • 社内に簡易な「予算管理表」を導入
  • 固定費(倉庫・車両)の見直しと整理

翌年度には黒字化に成功。財務指標(自己資本比率・利益率)が改善し、X点が一気に10点以上アップ。小規模ながらも自治体の指名競争参加にこぎつけました。


事例②:資格取得支援でZ点向上(技術力)

10名以下の舗装工事会社では、資格を持つ専任技術者が1人だけ。Z点が伸びず、他社に指名競争で負けることが続いていました。

改善ポイント:

  • 若手2名に「2級施工管理技士」の資格取得を支援
  • 外部講習費用を会社が全額負担し、資格手当を新設
  • 技術者経歴書をしっかり整理して提出

1年半後には3名体制となり、Z点が8点アップ。加えて、審査官からのヒアリングにも「人的体制が強化された」との評価を受けました。


事例③:社会保険加入でW点強化(社会性)

水道工事をメインとする会社では、現場作業員が一部個人事業扱いのまま。保険未加入のまま働かせていたため、W点の減点が続いていました。

改善ポイント:

  • 全作業員を雇用契約に切り替え、保険加入を徹底
  • 建退共に加入して退職金制度も整備
  • 就業規則を整備し、適正な労務管理を開始

これによりW点が5点以上改善。指名停止のリスクも回避でき、「企業としての信頼性が上がった」と自治体の担当者から評価されました。


点数アップには「一年がかり」の準備が必要

これらの事例で共通しているのは、短期的に点数だけを上げようとせず、1〜2年スパンで会社体制を整えている点です。

また、経審の点数に反映される内容は「過去の決算書」や「既に雇用している職員の実績」など、後から変えられない要素が多くあります。そのため、早い段階から「来年の経審に向けて仕込んでおく」ことがとても大切です。


まとめ:点数アップは経営改善そのもの

経審の点数を上げることは、単に入札のための手段ではなく、会社全体の経営改善・健全化につながる取り組みです。

  • 財務の健全化で経営体力を強化
  • 技術職員の育成で現場力をアップ
  • 社会保険の整備で社員の定着率向上

これらはすべて、公共工事の評価だけでなく、民間案件や人材採用、銀行評価などにも好影響をもたらします。

「うちは中小だから…」とあきらめず、できるところから一歩ずつ。
経審の点数アップは、未来への投資です

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