工事成績アップのコツ!評価される現場対応・書類対応とは

公共工事を継続的に受注していくには、「工事成績評定点」の管理が欠かせません。
これは、発注者(自治体など)が工事完了後に施工業者を評価する制度で、次の入札の際に大きく影響します。

「ちゃんと工事はやったのに点数が低かった…」
「何をどう改善すればいいかわからない…」

そんな悩みを抱える建設業者のために、今回は「工事成績アップのために何をすべきか?」を、現場対応と書類対応の2つの視点からわかりやすく解説します。


■ 工事成績評定とは?

工事成績評定(工事成績点)とは、発注者が工事の完了後に施工業者を100点満点で評価する制度です。

点数の内訳はおおむね以下のような項目で構成されます:

評価項目主なポイント
施工状況工期順守、安全管理、施工品質、現場対応など
成果品の出来栄え出来形管理、品質・精度
体制・工程管理施工計画、工程管理、協力業者の管理など
書類の整備提出書類の正確性、整理状況、提出のタイミング
コミュニケーション発注者との連携、報告・連絡・相談の姿勢

※自治体により若干の違いがありますが、概ね同様の構成です。

この点数が、次の経営事項審査(経審)や格付けに大きく影響するため、軽視はできません。


■ 【現場対応編】評価されるポイントとコツ

1. 工期を守る(または遅延の理由を明確に)

工期を守ることは基本中の基本です。
しかし、やむを得ない事情で工期が遅れた場合も、事前に説明・協議・書面対応を徹底することで、大幅な減点は避けられます。

ポイント:

  • 気象や地中障害などのトラブルは、発生直後に報告+写真などのエビデンスを提出
  • 工期変更願などの手続きは早めに行う

2. 安全管理を見える化する

現場の安全パトロールや危険予知活動(KY活動)の記録を、掲示物・写真などで「見える形」にすることで、評価されやすくなります。

ポイント:

  • 朝礼や安全教育の実施状況を記録・掲示する
  • 外部から見ても「整理整頓されている」現場を意識する

3. 発注者とのやり取りを丁寧に

現場での「報連相」は、評価項目のひとつです。
進捗報告や問題発生時の対応において、発注者の担当者と密に連絡を取り合うことが、印象を左右します。

ポイント:

  • 定例会議や現場確認時に、事前に議題を共有・準備しておく
  • 「何を・いつ・どうするか」を明確に伝える

■ 【書類対応編】地味だけど重要!点数に直結する管理方法

1. 書類は「タイムリーに・正確に・整理された形で」

竣工時に慌てて書類をそろえる会社が少なくありませんが、提出のタイミングと正確性は大きな評価ポイントです。

ポイント:

  • 電子データと紙ベースの両方で整理し、すぐ出せる状態にしておく
  • 特記仕様書や要領に沿ったフォーマット・項目を守る

2. 施工計画書や工程表は「見やすさ」も大事

内容だけでなく、誰が見てもわかりやすい構成・表現であることも評価されます。

ポイント:

  • 手書きでなくデジタルで整理
  • 図面や写真を活用して、視覚的に理解できるように工夫する

3. 完了図書は「誤字・漏れチェック」が命

特に提出前には、チェックリストを使って確認を。
些細な誤字や漏れが、点数の減点対象になることもあります。

ポイント:

  • 工事写真は適切なタイミング・位置・視点で撮影されているか
  • 品質証明や材料証明に漏れがないか

■ 工事成績は「小さな積み重ね」で変わる

評価を決めるのは、特別な技術や華やかな実績ではありません。
日常の現場管理、発注者との信頼関係、提出書類の精度など、当たり前のことをどれだけ徹底できるかが勝負です。

また、工事成績は社内の共有も重要です。
過去の成績表を振り返り、「何が良くて」「何が悪かったか」を全員で共有・改善していくことで、次回以降の成績向上につながります。


■ まとめ:評価される会社は「当たり前を確実にやっている」

工事成績評定で高得点を取るには、特別な魔法はありません。
むしろ、日々の丁寧な現場対応と書類管理の積み重ねが最大の秘訣です。

  • 現場は清潔・安全・見やすく
  • 発注者にはこまめに報告・相談
  • 書類は整理・整頓・早期対応

この3つを意識するだけで、評価は確実に上がります。
公共工事を継続的に受注していきたい建設会社こそ、「工事成績点」を意識した体制づくりをしていきましょう。

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