「どんな設備が対象?主要な通信設備とその特徴

こんにちは!今回は、実際にどんな「通信設備」が工事の対象となるのかについて詳しくご紹介します。
普段の生活やビジネスの現場で当たり前のように使われている通信環境ですが、その裏には多様な設備と、それらを支える専門的な施工があります。

今回は、LAN・光ファイバー・インターホン・テレビ共聴設備・防犯カメラなど、主要な通信設備を例に取り上げ、それぞれの役割や特徴、設置工事のポイントについて解説していきます。


目次

1. LAN(ローカルエリアネットワーク)設備

● 概要と役割

LANとは、オフィス・店舗・家庭などの限られた範囲内で情報通信を行うネットワークです。
パソコンやプリンター、NAS、業務端末などを接続し、データの共有やインターネットアクセスを可能にします。

● 主な構成要素

  • LANケーブル(CAT5e、CAT6など)
  • ハブ(スイッチングハブ)
  • ルーター
  • 無線アクセスポイント(Wi-Fi機器)

● 工事のポイント

LAN配線は天井裏や壁内に通すことが多く、美観と安全性を両立する施工が求められます。
また、通信速度を確保するため、ケーブルの種類や長さ、干渉の少ないルート設計が重要です。


2. 光ファイバー通信設備

● 概要と役割

光ファイバーは、インターネットや電話、テレビなどの大容量通信を担う回線です。
高速・大容量・低遅延という特徴があり、企業の本格的なネットワークやマンション単位の一括導入でも使われます。

● 主な構成要素

  • 光ファイバーケーブル(SMF、MMF)
  • ONU(光回線終端装置)
  • 光分配器(スプリッター)

● 工事のポイント

光ケーブルは非常に繊細で、曲げ半径や圧迫に注意が必要です。
また、接続には融着接続や専用コネクタが必要となり、高度な技能と専用工具が求められます。


3. テレビ共聴設備(CATV・地デジ・BS)

● 概要と役割

集合住宅や商業施設などでは、1つのアンテナで複数の端末にテレビ信号を配信する「共聴システム」が利用されます。
地上波・BS・CSの混合、増幅、中継などもこの設備で対応します。

● 主な構成要素

  • アンテナ(地デジ・BSなど)
  • ブースター(信号増幅器)
  • 分配器、分岐器
  • 同軸ケーブル(5C-FBなど)

● 工事のポイント

テレビ信号は減衰しやすいため、距離や配線数に応じた設計が必要です。
高所作業も多く、アンテナの方位調整や防水処理など、安全性と精密性が求められます。


4. 防犯カメラ・監視設備

● 概要と役割

防犯カメラは、オフィス、店舗、工場、住宅などの防犯・監視・証拠保全のために設置されます。
ネットワーク接続で録画や遠隔監視が可能なIPカメラが主流です。

● 主な構成要素

  • カメラ本体(屋内用・屋外用、PTZ機能付きなど)
  • 録画装置(NVR、DVR)
  • LAN・PoE給電設備
  • モニターやスマートフォン連携機器

● 工事のポイント

設置場所の選定が最重要。死角を減らし、目立ちすぎず、かつ抑止力を持たせる位置が理想です。
屋外設置の場合は防水処理や電源確保も必須です。


5. インターホン・ナースコールなどの設備

● 概要と役割

音声や映像での呼び出し・応答を目的とした設備。
戸建て住宅から、マンションの集合インターホン、医療・福祉施設のナースコールまで多様です。

● 主な構成要素

  • 室内親機・屋外子機
  • 電源ユニット
  • 呼出信号線・通信線(2芯、LANタイプなど)

● 工事のポイント

入居者や利用者の使いやすさ、視認性を考慮した設置が求められます。
また、既存設備の更新では配線の再利用可否や、新旧機器の互換性も検討材料になります。


6. 業務用無線・構内PHS・放送設備

● 概要と役割

工場・倉庫・病院など広範囲での連絡を支える設備です。
特定小電力無線やIP無線、館内放送設備などがあり、業務の効率化や安全確保に欠かせません。

● 主な構成要素

  • 無線機本体・中継器
  • マイク・スピーカー
  • 分配器、アンプ

● 工事のポイント

電波環境(遮蔽物や干渉源)に大きく左右されるため、事前調査と試験運用がカギとなります。


7. まとめ:多様な設備を支える「通信のプロ」

電気通信工事の対象となる設備は、日常生活のあらゆる場面に関わっており、情報社会に欠かせないインフラです。
それぞれの設備には独自の構成・施工上の注意点があり、現場の特性に応じた柔軟な対応力が求められます。

今後の電気通信工事シリーズでは、こうした設備がどのように設計され、実際に工事が行われていくのか、さらに深く掘り下げていきます。

シェア!
  • URLをコピーしました!
目次